個別株 · 東証プライム
NTT株は買いか?
国内通信最大手であり、ドコモ・NTTデータグループなどを傘下に持つ巨大持株会社。14年連続増配の安定感が魅力だが、 成長率は緩やかで、株価も割安とは言えない水準にある。HelloBrokersの評価と購入方法を解説する。
重要ポイント
- 東証プライム:9432。国内通信最大手グループの持株会社。
- PER約12.2倍、PBR約1.25倍、配当利回り約3.44%で14年連続増配。
- NTTデータグループの完全子会社化やSBIホールディングスとの提携で事業構造を転換中。
- 成長率は緩やか。ROEは約10%で、通信株らしい安定志向のポジション。
01私たちのレビュー
NTTの概要
NTT(日本電信電話)は、NTT東日本・NTT西日本・NTTドコモ・NTTデータグループなどを傘下に持つ、国内通信業界最大手の持株会社である。 2025年7月4日時点のスナップショットでは、時価総額は約13.94兆円、直近12カ月の売上高は約13.70兆円、EBITDAは約1.65兆円。 PERは約12.24倍、PBRは約1.25倍、ROEは約9.97%、配当利回りは約3.44%で、14年連続増配という数少ない実績を持つ(2025年度の 1株当たり配当予想は5.30円、株式分割後の水準)。近年はNTTデータグループの完全子会社化(TOB)やSBIホールディングスとの資本 業務提携など、事業構造の転換を進めている。ベータ値は0.05と極めて低く、株価の値動きは市場全体よりかなり穏やかである。 通信インフラという性質上、成長率は緩やかだが、安定したキャッシュフローと株主還元姿勢を評価する投資家に向いた銘柄だ。
強み
- 14年連続増配:株主還元への強いコミットメントを示す実績。
- 低ベータ(0.05):市場全体の変動に対して株価が比較的安定している。
- 事業ポートフォリオの広さ:通信インフラに加え、NTTデータグループでITサービスやデータセンター事業も展開。
- 配当利回り約3.44%:通信株らしい安定した株主還元。
注意点
- 成長率は緩やか:国内通信市場は成熟しており、大きな増収増益は見込みにくい。
- PBR1.25倍・PER12倍台:割安感は限定的で、大きなアップサイドを狙うタイプの銘柄ではない。
02銘柄データ
NTTの基本データ
ファンダメンタルズは2025年7月4日時点で確認済みです。
04総評
買うべきか、当社の見解
安定重視の配当株、大化けは期待しにくい
14年連続増配という実績を持つ安定志向の通信最大手だが、成長率は緩やかで、バリュエーションも中庸。値上がりよりも 安定したキャッシュフローと配当を重視する投資家向けの銘柄である。
これは投資助言ではなく分析である。強気シナリオ:NTTはNTTデータグループの完全子会社化やSBI ホールディングスとの提携を通じ、通信インフラ以外の収益源(ITサービス、データセンター、金融)を拡大している。 14年連続増配という実績と低ベータは、相場が不安定な時期における「守り」の資産として一定の魅力を持つ。
弱気シナリオ:国内通信市場は成熟しており、契約数や単価の大幅な伸びは見込みにくい。PER・PBRは 「激安」と呼べる水準ではなく、大きなアップサイドを狙うタイプの銘柄ではない。事業多角化が期待通りの収益に結びつくか は今後の決算で見極める必要がある。
当社の見解:NTTは「大きく増える」株ではなく「安定して配当を出し続ける」株として評価すべき銘柄である。参考情報として、 複数のアナリストによる目標株価は174〜200円程度(2025年7月時点、HelloSafe.jp集計)とされているが、これは当社が 独自に設定した数値ではなく、あくまで外部集計の参考値である。当社独自の目標株価は公表していない。
05始め方
NTT株の購入方法
日本国内に上場する現物株であるため、国内対応のブローカーで比較的シンプルに購入できる。以下にブローカー比較を掲載する。
現物
現物株を証券口座で購入する
株式を実際に保有し、証券口座に保管する方法。取引ごとに少額の手数料がかかるのが一般的で、円建てのため為替リスクは 発生しない。NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、一定の投資枠内で配当・譲渡益が非課税になる。NISA枠外の課税口座 では、譲渡益・配当に対して原則20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+地方税5%)の税金がかかる。 長期投資家に向いた方法である。
CFD(レバレッジ)
CFD(差金決済取引)で取引する
CFDはレバレッジを使って株価の動きを模した取引を行う手法で、利益も損失も増幅する。コストはスプレッド とオーバーナイト金利で、短期的なリスクを理解したトレーダー向けの手法である。個人のCFD口座の多くは損失を出している ことに留意したい。
大半の長期投資家にとっては、証券口座で現物株を購入する方法が最もシンプルである。日本株の取扱いと手数料水準を基準に、 以下でブローカーを比較してほしい。
06実践ガイド
NTT株購入時の実践的なアドバイス6つ
-
配当実績を重視する
14年連続増配という実績は、株主還元姿勢の強さを示す重要な指標である。
-
成長性への期待を抑える
国内通信市場は成熟しており、爆発的な増収増益は見込みにくい。
-
NISA枠の活用を検討する
非課税枠内での保有は、配当・譲渡益にかかる税負担を抑えられる。
-
多角化事業の進捗を追う
NTTデータグループやSBIとの提携が収益にどう結びつくか、決算で確認する。
-
低ベータ銘柄として位置づける
値動きが穏やかな性質を活かし、ポートフォリオの安定資産として扱う。
-
配当課税を把握する
課税口座では譲渡益・配当に原則20.315%の税金がかかることを踏まえて計画する。
08どこで投資する
NTT株はどこで買えるか
NTTのような日本株を購入するには、国内株の取扱いがあり手数料が明確なブローカーを選ぶことが重要である。以下でブローカーを 比較してほしい。
ブローカーを比較するNTT株に関するFAQ
- はい。NTTは14年連続で増配しており、2025年度の配当利回りは約3.44%(1株当たり配当予想5.30円、株式分割後)とされている。ただし将来の配当が保証されるわけではない。
- 課税口座(NISA枠外)で保有する場合、譲渡益・配当には原則20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+地方税5%)の税金がかかる。NISA枠内であれば一定条件下で非課税となる。具体的な取扱いは証券会社や税理士に確認してほしい。
- 当社は独自の目標株価を公表していない。架空の数値や作られたコンセンサスを示すことはしない。参考情報として、外部集計(HelloSafe.jp、2025年7月時点)では174〜200円程度とされているが、これは当社の見解ではなく外部データの参考値である。
このレビューを信頼できる理由
編集部は独立した立場で分析している。NTTから対価を受け取って評価を書くことはなく、架空の目標株価や作られたアナリスト コンセンサスも公開しない。評価は当社の評価基準に基づき、ブローカーへのリンク(各ページに明記)は運営資金の一部となるが、 評価内容に影響を与えることはない。
本コンテンツは情報提供のみを目的とし、投資助言、推奨、勧誘には該当しない。過去の実績は将来の成果を保証するものではない。 投資には資本を失うリスクが伴い、CFDなどの派生商品はそのリスクを増幅させる。最終的な投資判断は自己責任で行い、必要に応じて 独立した専門家に相談してほしい。